歯科開業に成功しやすい人
歯科開業の相談をしていると「この人は成功しそうだな」と感じる人がいます。
実際に歯科医院を開業してみると、予想通り早くに成功しています。
そうした歯科開業に成功しやすいタイプをご説明します。
笑顔の人
いつも笑顔を絶やさない人がいます。
最初の挨拶から愛想がよく、話の節々で笑顔が見られます。
そんな方は得てして、成功しています。
「患者さんには笑顔で接する」
当たり前の話ですが、実践するのは大変です。
一瞬の笑顔は誰でもできますが、常に笑顔で応対するのは難しいのです。
ちょっと気を抜くと無愛想になりがちです。
誰に対しても、常に笑顔で接する習慣を身につけている人は、患者さんにも笑顔で応対できます。
すると、患者さんからのイメージが良くなり、「あの歯医者の先生はいい人だ」という印象をもたれます。
共感する人
歯科開業の話をしていても、共感する言葉を出せる人です。
「そうですね」や「なるほど」など、会話に対する相づちが上手です。
そして、最後に「今日は話を聞けてよかったです」と感謝の言葉を伝えてくれます。
こうした会話の心がけは、診療中の患者さんとの会話にも表れます。
「大丈夫ですか」「それは痛かったですよね」など、何気ない会話にも患者さんへの共感が表れた話し方ができます。
その方が患者さんも「この人はわかってくれる」と感じます。
こうした何気ない会話の中に、成功しやすい傾向が表れるのです。
接遇を良くする練習
ただ、こうしたことを自然にできる人はごく一部です。
本来は愛想の悪い人の方が多いのです。
そんな人も歯科医院を開業してから、接遇について考えます。
ぶっきらぼうのままだと、患者さんの評判が悪いですし、クレームが多くなります。
これではいけないと思って、初めて接遇について考えます。
笑顔もきちんとできるようにしたり、話し方の研究もします。
そうでないと、患者さんの支持が得られないからです。
そうした努力の結果、少しずつ笑顔が増えて、話し方も上手になります。
歯科医院の開業に成功する近道は、こうした接遇を良くすることです。
愛想のいい悪いは、元々の気質があると思います。
ただ、愛想の悪い人も、接遇を良くする練習をすると、大幅に良くなります。
本来の気質は変わりませんが、対外的な性格は変わるのです。
現在、勤務している方は、今の勤務先が格好の練習の場になります。
開業前に、挨拶や笑顔、話し方を意識するだけで、接遇は良くなります。
これから歯科医院を開業しようと考えている方は、1年後の開業をイメージして、笑顔の練習をしてみてはいかがでしょうか?
執筆:税理士 森川 敏行(プロフィール)