いつ開業するかを決める

いつ開業するかを決める

開業の相談で「いつ開業する予定ですか」という問いかけをすることがあります。

「あと何年かしたら開業したいと思っています」と言われることや、
「いつかは開業したいと思っていますが、具体的にはまだ……」という返事も。
私は、何年後かではなく「2年後の3月に開業する」などと、具体的に期日を決める方がいいと話しています。

「いつかは開業」という意識だと、漫然と過ごす期間が長くなります。
例えば、2年後に開業すると決めて、それに向かってやるべきことを考えます。
具体的に期日を決めると、仕事の取り組み方も変わります。
2年後に開業するなら、診療を教えてもらえるのもあと2年です。
今のうちに覚えないといけないという意識が持てます。

勤務先からノウハウを学ぶ

診療だけではありません。保険診療の点数の取り方にもバラツキがあります。
勤務医の時は気にしなくても、独立すると収入に大きな差ができます。
今のうちに、何をしたら何点取れるかをしっかり学ぶ必要があります。
開業してからは、誰も教えてくれません。
他にも、患者さんやスタッフに対する接し方、ホームページや広告の出し方など、勤務している医院のありとあらゆるものが、これから開業する人にとってはノウハウです。
給料のために働かされていると捉えるか、給料をもらいながら開業の知識を教えてもらっていると考えるか、同じ状態でも大きな違いがあります。

将来の目標に期日を入れることで、それまで漫然と使っていた時間が有限なのだと自覚して、その期日までにすべきことを考えるのが大切です。
しかし、この期日も5年先などと長くなると、ぼやけてしまいます。
1年後、2年後と、先の見える期日にしておくのがいいです。

これから開業を考えている人は、はっきり「いつ開業するか」と期日を決めて、働いてみてはどうでしょうか。

開業に成功しやすい年齢については、こちらのコラムをご覧ください。

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