歯科医院の開業立地
歯科医院の開業立地はとても大切です。
立地の良し悪しによって集客は大きく変わります。
沢山の患者さんに来てもらうために、できるだけいい場所で開業しましょう。
集客の良い立地の難しさ
集客の良い立地とは、できるだけ沢山の人が通る場所にあるところです。
大勢の人の目に触れ、そこに歯科医院があると気がついてもらえる場所です。
具体的には、鉄道駅を起点とした駅前の通りです。
駅は、毎朝通勤通学の乗客が来て、夕方からは自宅に帰っていく拠点です。
つまり、駅前の通りは大勢の人が行き交います。
駅もできるだけ多くの人が集まりやすい駅が良いです。
その方が利便性も良く、遠方からも来てもらえます。
こうして集客だけ考えると、ターミナル駅で駅ビルの歯科医院が一番いい条件になります。
だからと言って、駅ビルで開業がするのが良いわけではありません。
確かに集客は良いですが、家賃はとんでもなく高いからです。
東京だと普通の広さでも家賃が100万円を超えることもあります。
よほどの売上がなければ軌道に乗せるのは大変です。
ライバルの歯科医院も数多くあるので、競争に打ち勝つにもノウハウがいります。
また、大きすぎる駅では、他の商業店舗と比べると歯科の規模は小さいので、埋まってしまう恐れがあります。
よほどの資金力で宣伝をして、大きな規模の歯科医院をつくらないと太刀打ちできません。
歯科開業におすすめの場所
では、どんな場所をおすすめするかと言うと、ターミナル駅から電車に乗って何駅か離れた「郊外の物件」です。
郊外の駅は、通勤で働いている人が生活しているエリアです。
家賃が安くなり、沢山の人が住んでいます。
ライバルもターミナル駅よりぐっと少なくなります。
こうした郊外の駅からできるだけ駅近の物件が望ましいです。
駅からメイン通りで5分以内の物件が理想です。
そして、できるだけ1階の物件にしましょう。
1階と2階では視認性が全く違います。
2階以上だと初めて医院に入るのに勇気がいりますし、そこまでたどり着かないことが多いからです。
駅前ロータリーや徒歩1分の駅ビルなら2階以上でも良いですが、駅から5分歩く物件なら1階で開業しましょう。
郊外エリアのおすすめ理由については、コラム「どのエリアで開業するのか」でも解説しています。
是非合わせてご覧ください。
執筆:税理士 森川 敏行(プロフィール)