歯科の開業は難しい?

歯科の開業は難しい?

「これから歯科の開業は難しいですか?」

以前、歯学部の学生からこんな質問をされました。
聞けば、大学の教授から「歯科の開業は大変だ」「今は開業しても儲からない」と言われているそうです。

そんな話を聞いている内に「将来、開業してもいいのだろうか?」と疑問を持ち始めたそうです。

歯科だけの話ではない

確かに昔と比べると儲からなくなりました。

私の子供の頃の歯医者さんは、いつも患者さんで待合室はいっぱいでした。
どこで歯科医院を開業しても稼げた時代です。

でも、それは歯科だけの話でしょうか?

一般の業種で長く商売をしている方に聞くと、「昔はとても儲かった」としきりに言われます。
昔はよくて、今はダメになったというのは、どの業種にもいえます。
ある意味、日本経済全体がそうだったのではないでしょうか。
当時は、日本という国が高度成長の波に乗って伸びていました。
誰が独立してもみんなが稼げた、そんな時代だったのです。
今と比べて嘆いても仕方がありません。

勤務医の方がよいのか?

逆に「儲からないから歯科医院を開業しない」という方にお聞きします。

「歯科医師として勤務を続けた方が、よりよい人生になりますか?」

30代は問題ないと思います。働き口は沢山あります。
勤め先が嫌になっても、違う歯科医院にいけばいいのですから。

でも、50歳になった時を考えてみてください。
院長と喧嘩して辞めることになれば、次の働き先はあるでしょうか?
私は厳しいと思います。
雇う方も若い先生なら欲しいですが、自分より年上は採用したくありません。
例え職場が見つかっても、給与などの待遇は大幅に落ちてしまいます。
「そんな状況になってから開業すればいい」という方もいます。

しかし、50歳まで勤務医の人生を送って、それから歯科医院を開業するのは大変です。
今までの生き方を変えるのは、並大抵ではありません。
ズルズルと勤務を続けて、開業せざるを得ない状況になるのであれば、「あと○年で開業する」と決めて勤務した方がいいと思います。

歳を取れば、転職も開業も自分の意志で決められなくなります。
若いうちに自分の人生をコントロールすることが大切です。

開業する年齢については、こちらのコラムもご覧ください。

歯科は恵まれた業種

私は歯科医院を開業する先生に「きちんと開業すれば年収1,500万円になります」と言っています。
そして、頑張れば2,000万円以上稼ぐことも、十分可能な業種です。
この金額を多いと見るか、少ないと見るかは、人によって違いますが、私はいい金額だと思います。

ちなみに、一般業種で独立する人は、どれくらい継続できるか、ご存じでしょうか?
独立しても10年経てば、ほとんど残っていないのが一般的です。
1~2割残れば良い方ではないでしょうか。
弊社でも、開業当時に10件あった顧問先のうち、今も続いているのは、2件だけです。
普通の商売で独立開業というのは、こういう事です。
よほどの販売ルートや商品力、社長の能力がないと継続できないのが現実です。
年収も1,000万円あれば上出来と言えます。

それに対して、歯科医院は開業して10年経っても、9割以上が残っています。
一般業種と比べて、とても恵まれた業種なのです。

私は、歯科医師というのはとても素晴らしい仕事だと思います。
「歯科医師です」と名乗ることに躊躇する人はいるでしょうか?
まず、いないでしょう。
それだけ社会的地位も高く、尊敬される職業です。
開業すれば1,500万円を稼げて、社会的地位も高く、他の業種から参入できない、歯科はまだまだ素晴らしいビジネスです。

何も考えずに歯科医院を開業して、稼げた時代は終わりました。

しかし、事前にきちんと調べて、流行るポイントを押さえれば、間違いなく成功します。

コラムでは、こうした歯科開業に成功するコツを教えていきたいと思います。

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